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プレイデートの活用方法


インターに行けば、必ず耳にするようになる「プレイデート」。ここでは、そんなプレイデートについてご紹介します。

1. はじめに

プリスクールの外国人のママと学校外で遊ぶ約束をする時の英会話」という題名の記事でも説明はしていますが、プレイデート(playdate)とは、子供が親の許可を得て、子供同士で遊ぶ約束をすることを意味します。

この記事では、筆者がインターナショナルスクールの先生に実際にプレイデートを勧めらた体験から、プレイデートをする利点をご紹介します。

2. プレイデート活用のきっかけ

私事にはなりますが、子供が二人いて、下の子供のことより、当初は上の子供の習い事に時間を割いていて、なかなか下の子供の遊びの約束習い事に時間を作っていなかった時がありました。

上の子供はサッカーの強豪チームに所属しており、練習はほぼ毎日あったため、下の子供はその送迎に付き添う日々で、放課後にお友達と遊ぶこともあまりありませんでした。

週末も上の子供の試合が毎週のようにあり、下の子供は友達のお誕生日会などの特別な誘いがない限り、上の子供のサッカーの試合観戦に付き合わされていました。

そんなある日、下の子供の当時のインターの先生が、お迎えの時に、「ちょっと時間あるかしら?」という意味でDo you have a minute? と聞いてきたので、私は「もちろん」というニュアンスでSure!と返事しました。

先生は、その日の出来事のことをまずは説明してくれました。
先生の話を要約すると、下の子供はお昼休みの自由時間に遊ぶ友達がいなくて少し孤立してしまって、泣いていた様子だったそうです。

お昼の自由時間は、先生達の指導でのアクティビティがない為、子供たちが本当に自由に遊びたい相手と遊ぶplay timeなのです。ここで、幼い子供達と言えども、様々な人間模様が繰り広げられるそうです。自由な時間なので、先生も仲良く遊ぶ助言はしても強要はできない時間なのです。

プリスクールやキンダーガーデンくらいの年齢の女の子達の間で、自由時間にする人気の遊びの一つに、万国共通な「おままごと」が挙げられます。英語では、houseと通称言われて、Let’s play houseと誘いあって遊びます。

たかが「おままごと」ですが、されど「おままごと」で、一番人気なのはお母さん役、次の赤ちゃん役、など色々と役はありますが、一番人気がなかったのは犬役でした。

娘は、いつも犬役をやらされていて、いくらお母さん役を嘆願しても、それは他の子供達には許可を得られなかったみたいです。彼女は犬役ばかりなら、もう遊びたくない、と意地をはっていたみたいですが、いざ一人になると寂しくなって泣いてしまったみたいです。

その状況を先生が私にお話された時に、以下のような事もおっしゃいました:

The playground is a tough place!
(子供の遊び場は、なかなかタフさが必要な場所よ!)

そして、続いて先生から受けた提案が以下のようなものでした:

Why don’t you try to have more playdates with her classmates? It might make the situation better.
(もっと他のクラスメートと放課後にプレイデートをしてみたら状況が改善するかもしれないよ)

3. プレイデート活用の利点

上述の通り、先生のプレイデート活用の提案を早速実行する為、上の子がサッカーの練習中は、なるべく下の娘のプレイデートを沢山入れるようにしました。

すると、プレイデートを重ねるごとに、先生が予想していた通り、状況は少しずつ改善され、娘は楽しく遊べるようになったようです。

毎回お母さん役とはいかなかったものの、仲間に認められて何回かに一回かはお母さん役になれたみたいです。娘は、友達に認められた、ということが嬉しくて、たまに犬役でもそれも楽しめるようになったみたいです。

子供もやはり大人の人間とあまり変わらず、より長く多くの時間を過ごした仲間を身近に感じ、大切にする生き物だと思います。沢山の時間を一緒に過ごした友達に、嫌な気持ちをさせたくはないというのが人間の心理です。
だからこそ、プレイデートの回数を重ね、お互いをより理解し、「おままごと」のお母さん役をやりたいという仲間の気持ちを汲み取り、寄り添ってあげられるようになるのでしょう。

プレイデートの利点は、ここにあります。
プリスクールやキンダーガーデン以外の空間で、放課後の貴重な時間を共に一緒に過ごす時間を増やすと、自然と仲間意識や連帯感が生まれます。

放課後に美味しいお菓子を一緒に食べたり、シール交換をしたりなど、一見それは他愛ない行動の様にも感じますが、子供にとってはそういうコミュニケーションこそが仲間と認識するうえでは大事なことなのです。

又、子供同士だけではなく、ママ同士も自然と仲良くなるので、その子供の話も家に帰宅後もママとの共通の話題として出たり、家族ぐるみの付き合いになります。

一緒にキッザニアやディズニーランドなどにも行けば、その楽しい空間とその友達と過ごした思い出がリンクしてより仲良くなっていくものです。

4. まとめ

インターナショナルスクールのプリスクールの先生方や、子供に関わるお仕事をしている方々の中には、多くの子供を長年観察してきた、その道のプロの目を持っている方が多くいらっしゃいます。

その方たちの助言は多くの場合は的中し、私の娘の時の様に、改善策を見出してくれることもあります。長年の経験の勘を信じ、プレイデートをした方が状況が改善するかもしれない、という助言をして下さって、私は先生方に感謝しています。

又、親としては、下の子供にフォーカスがいっていないことへの気づきとなりました。下の子はまだ小さいから、上の子の習い事につきあうのは仕方ない、というスタンスを変化させるきっかけにもなりました。

プレイデートを活用することによって子供の人間関係の改善も実現できるのだ、と勉強にもなったのが何よりの実りだったと思います。

もし、子供同士で何か関係があまりうまくいっていないときは、あえてプレイデートをし、遊ぶ時間を増やしてあげるのも一つの解決策につながることもあるので、一度試してはいかがでしょうか。



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