こんにちは!
今回は、英語での赤ちゃん言葉・幼児語の“baby talk”についてご紹介します。
1. 英語での赤ちゃん言葉・幼児語の“baby talk”とは
日本語に「喃語」があるように、英語でも「赤ちゃん言葉」や「幼児語」と呼ばれる言葉は存在します。英語で、「赤ちゃん言葉」や「幼児語」を“baby talk”もしくは“baby words”と呼んでいます。
どの国でも、初めて言葉を覚える赤ちゃんは、最初から活舌よく話せる訳ではありません。日本語でも、赤ちゃんは「ご飯」のことを「マンマ」などの「喃語」や「幼児語」を使って話すように、英語でも発しやすい「音」で赤ちゃんは話すので、それを“baby talk”もしくは“baby words”と呼んでいます。
例えば、「お母さん」は英語で“mother”ですが、“baby talk”だと“mama”や“mommy”になります。又、「お父さん」は英語では“father”ですが、「赤ちゃん言葉」や「幼児語」の“baby talk”としては“dada”や“daddy”がよく使われます。日本語でも同様ですが、最初の「言葉」として、発しやすい「音」は“ma”「マー」や“da”「ダー」などの「ア行」のようです。
更に、英語の「赤ちゃん言葉」や「幼児語」の“baby talk”では、同じ「音」を繰り返すという傾向があります。
例えば、夕食は英語で“dinner”ですが、英語の「赤ちゃん言葉」や「幼児語では“din-din”と同じ「音」を繰り返します。他には、「おしっこ」のことを“pee-pee”と言ったり、「うんち」のことを“poo-poo”と言ったりします。
このように、赤ちゃんや幼児が発音しやすい「音」を繰り返して「言葉」を表現するのが英語の「赤ちゃん言葉」や「幼児語」である“baby talk”の特徴の一つです。
2. インターナショナルスクールのプリスクールで使われる赤ちゃん言葉・幼児語の“baby talk”
まだ言葉を話し始めたばかりのインターナショナルスクールのプリスクールやキンダーガーデンの子供たちの間では、「赤ちゃん言葉」や「幼児語」の“baby talk”が使われています。又、ママたちも、「言葉」の意味が通じ合っている“baby talk”や“baby words”を使って幼児と「会話」をします。
下記の英会話は、そのような外国人ママと幼児との会話の一例です。
No!
(していない!)
I think you did “poo-poo”. Please come here so that I can change your diaper.
(「うんち」をしたと思うよ。おむつを交換できるように、こっちに来てくれる?)
No!
(嫌だ!)
It will just take a minute if you cooperate.
(協力してくれたら、(おむつ交換は)一分しかかからないから。)
No! (runs away)
嫌だ!(走り去る)
If you let me change your diaper, we can go out to get ice cream.
(おむつの交換をさせてくれたら、アイスクリームを食べにお外に行けるよ。)
Yes!
(分かった!)
このように、ママ達は「言葉」を覚え始めた「幼児」たちが分かりやすいように、英語の「赤ちゃん言葉」や「幼児語」である“baby talk”や“baby words”を会話の中に散りばめながら、一生懸命に育児に奮闘しているのは万国共通だと思います。「言葉」の「意味」が通じていても、必ずしも言うことを聞いてくれるような幼児ではありませんが、できるだけ「意思疎通」ができるようにママ達は頑張っています。
次も、“baby talk”や“baby words”を使っているママと幼児の英会話の一例です。
Let’s eat “din-din” outside today.
(今日は、お外で「夕食」を食べようね。)
“Da-Da”
(お父さん)
No, “Da-Da” is on a business trip and he will not come home tonight.
(お父さんは、今日は出張で帰ってこないの。)
…
(。。。)
Let’s eat pizza for “din-din.”
(「夕食」はピザにしようね。)
Yes!
(やったー!)
上記のように、幼児と会話をするのは、どの言語でも至難の業です。通じているか通じていないかもわからないままの時もありますが、お母さんは“baby talk”や“baby words”で通じ合えるならと、色々な方法で会話を試みます。“baby talk”や“baby words”はそのようにして、必死に意思疎通をはかろうとするママ達により、苦肉の策で生まれた「言葉」なのかもしれません。
インターナショナルスクールでも、特に年齢が低いプリスクールなどでは、まだまだ「赤ちゃん言葉」や「幼児語」で会話をしている親子の光景を目の当たりにします。辞書で掲載されている「正式な言葉」ではないのですが、プリスクールでは日常英会話で使われる“baby talk”や“baby words”なので、ご参考になさってください。
I think it smells. Did you “poo-poo” David?
(何か匂うかもしれない。デービッド、「うんち」したかな?)