この記事では、早生まれ子供に合った園選びについてご紹介します。
1. 子供の生まれた月で親として考えさせられたこと
私には二人の子供がいまして、上の子供が6月生まれで、下の子供が2月生まれです。二人の子供が生まれた月で親として考えさせられたことがありましたので、ここで紹介したいと思います。
6月生まれの上の子供は、日本の4月から新学年がスタートする教育制度では、3月生まれの早生まれの子供より体力的にやはり有利な気がしました。特に、幼稚園くらいまでの年齢だと、確かに体格の差は顕著でした。
日本では、早生まれの子供が不利になってしまう教育システムなので、生む月を逆算して妊娠計画をするカップルなどもいらっしゃると聞いたこともあります。
結局、高校生くらいにもなれば、もう月齢の差は感じられなくなりますが、早生まれの子供の親が幼少期に直面する「私の子供はみんなより成長面で遅れているのでは」という悩みに、下の子供が2月に生まれた事で一度は直面しました。
比べてはいけないと思うものの、やはり早生まれの子供はそうでない同級生の子供と比較すると、色々とできるようになるタイミングが遅い場合が多いです。
大器晩成という言葉もあるので、焦らずに子供の成長をじっと見守れる親であれば良かったのですが、私はそれができなく、下の子供が生まれたときは、上の子供の生育のスピードとも異なったため、一喜一憂の日々でした。
そこで、9月に新学年が始まるインターナショナルスクールを2月生まれの子供に思いついた時は少し救われた気がしました。
2. 日本で4月から新学年が始まる理由
そもそも、世界規模で考えれば、9月から新学年や新学期が始まる国がほとんどです。
例えば、主要とされるアメリカ合衆国、カナダ、ロシア、イギリス、フランス、イタリア、スペインや中国などの国々では9月から新学期が始まる制度が主流です。
コロナ禍でも一部のメディアで取り上げられていましたが、むしろ日本の4月から新学年が始まる教育システムの方が世界ではマイノリティなのです。
では、どうして日本は4月から新学年が始まる制度になったのかという理由を説明したいと思います。
日本では、驚かれるかもしれませんが、近代化の流れについていくためには最初は欧米諸国から外国人教師などを受け入れていたので、当初は9月から新学期が始まっていました。日本で学校制度を定めた「学制」という学校制度が明治5年(1872年)に定められ頃は、まだ9月から新しい学年が始まる構想でした。
しかし、明治19年(1886年)の財政法によって日本の会計制度が4月1日から翌年の3月31日を一区切りとしたことから、学校が新しい学年の財政源を確保することを目的として、新学年及び新学期が4月始まりに変更になったのでした。
もし、財政法の会計制度の区切りが異なれば、4月スタートではなかったかもしれません。
又、主要なヨーロッパ諸国で9月スタートである理由としては、諸説はありますが、農業が深く関わっているそうです。
夏の7月から8月からにかけては、パンやパスタを作るための小麦の収穫の繁忙期であり、かつては現在のような農業機械がなかったために子供達も家業のお手伝いをせざるを得ない状況だったそうで、それに合わせて学校を収穫後の9月にスタートにしなければならなかったという考えが9月スタートの理由とされています。
3. 早生まれの子供が不利にならない為に考えるインターナショナル入学
前述した通り、下の子供は2月生まれののいわゆる早生まれで、精神的にも肉体的にも成長のスピードが同学年の子供より遅いと感じたため、私はインターナショナルスクールも視野に入れて、園選びをしました。
なぜなら、9月から新学年がスタートするということは、早生まれという概念はなくなり、4月から新学年が始まる学校制度に置き換えて言えば、9月に生まれた子供に匹敵し、「平均的な子供」として扱われるからです。
実際に、下の子供はインターナショナルスクールの中では、学年の中でも「できる方」の扱いで、ほめられながら自信をつけて伸び伸びと成長したように感じています。
早生まれだから単純にインターナショナルスクールに入れよう、と勧めているのではなく、「私の子供は同学年の子供と比較してどうして色々とできないのであろうか」と悩んでいる親がいるとしたら、ネガティブな思考から脱却する一つのアイディアとして、インターナショナルスクールに入学させるという考えも提示したいということです。
更に、日本だけでずっと学生生活を過ごすことも良いのですが、インターナショナルスクールのキンダーガーデンや小学校に通学すれば、9月制度を設けている諸外国への留学や転校も日本の学校からよりかはしやすくなります。選択肢はグローバルなスタンスに無数に広がります。
早生まれ特有の「我が子はみんなより遅れている」というマイナス思考から、親もポジティブな考えに転換できるポイントで、早生まれの子供にはインターナショナルスクールに入学する考えも一つの選択肢として推奨いたします。
4. まとめ
私の好きな英語の表現で、The sky is the limitという表現があります。
直訳すれば、「空が限界である」ですが、空は無限大ですので、「無限大に可能性はある」という意味を持ちます。
早生まれの子供とその親が、幼い頃から「これもあれもできていない」と自らも自分の可能性を封じ込んでしまっているのであれば、それを解き放ってあげて、無限大の可能性があるんだよ、と教えてあげたいです。
その一つの手段として、早生まれの子供にはインターナショナルスクールという選択肢をお勧めします。