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インターナショナルスクールで使う”Break a leg!”という英語表現


こんばんは!

今回は、日本のインターナショナルスクールで使われる“Break a leg!”という表現についてご紹介します。

1. “Break a leg!”という英会話の表現方法

インターナショナルスクールのサッカーやバスケットボールの試合の前に、“Break a leg!”と子供達を励ます親の応援が聞こえてくる場合があります。

“Break a leg!”という英語の表現を聞くと、試合前に「足を折ってね」とはどういうことか、と一瞬耳を疑うかもしれませんが、欧米では「頑張ってね」「応援しているよ」と激励したい時に日常的に使う英語の表現方法なのです。

元々は、劇場などでよく使われていた“Break a leg!”ですが、由来は不明で諸説があるそうです。
一説によると、かつては劇場でパフォーマンスが終わると、観客がいわゆる「おひねり」を投げて、それをパフォーマーが拾うしぐさが「足を折り曲げて拾っている」というように解釈され、「沢山のおひねりがもらえる良いパフォーマンスができますように」という願いを込めて“Break a leg!”という表現を舞台前に言うことが広まったという説があります。

ある説では、劇やオペラなどのパフォーマンスを終えた後にする深いお辞儀が、皇室などの身分の高い人に深くお辞儀をするときのcurtsyの姿と同様で、「足を折り曲げて深くお辞儀をしている」というのは舞台が成功した証となるので、この“Break a leg!”という表現が舞台にたつ前に使われるようになったとも言われています。

もう一説では、舞台が大成功すると、拍手が鳴りやまないので何回もカーテンコールがあって、深いお辞儀を何度もするので、「鳴り止まない拍手でカーテンコールを何度も求められるくらい素晴らしい舞台になりますように」という願いを込めて、“Break a leg!”という表現が広まったとも言われています。

後は、劇の演技のパフォーマンス前に「幸運を祈っている」という表現の“Good luck!”を唱えると、幸運の“luck”が逃げてしまうというジンクス(縁起の悪い言い伝え)があり、「本当は幸運を祈っているけど、逆の言葉を発することによって幸運を呼び込む」というような風習から“Break a leg!”という表現を使う慣習が広まったという考えもあるそうです。

欧米では、“Break a leg!”という表現はミュージカルや音楽祭の前で使われるだけではなく、スポーツゲームの前でも“Break a leg!”という表現は日常の会話でも広く使われています。野球などのスポーツゲームの前には、「幸運を祈っている」という“Good luck!”と同様に“Break a leg!”という激励の英語の表現も使えます。

2. インターナショナルスクールで“Break a leg!”を使うシチュエーション

インターナショナルスクールの高校などでも、アメリカンフットボールなどのスポーツゲームの前に“Break a leg!”という表現を聞きます。

試合前のシチュエーションでは、両チームのコーチが今から出場する自分のチームに“Now, go out there and go break a leg!”というように激励します。「今からフィールドに出て行って、今までやってきた練習の成果を出し切ってこい」というような励みの意味合いです。

「幸運を祈っている」もしくは「精一杯やってこい」という気持ちを込めて、「気合い入れ」の合言葉みたいな形式で使うことも多いです。

又、応援している他のチームメイトや親も、“Break a leg!” “You can do it!”と「絶対に勝てるよ」もしくは「頑張って絶対に勝ってね」というニュアンスで大声でサイドラインから叫んでいたりします。

スポーツゲームに限らず、テスト前などでも、生徒間で“Break a leg!”と使ったりします。「今まで頑張ってきた成果を大いに出し切ってきてね」と伝えたい場合にも使えるのです。

特に大切な試験前や人生の一大事の就職活動のインタビュー(面接)前などでも、“Break a leg!”という英語の表現は使われます。“Break a leg!”とは、ポジティブで建設的な英語表現として、「頑張ってほしい」と願う時には、色々な場面で使えます。

3. “Break a leg!”という表現の注意するべき点

“Break a leg!”は激励の言葉ですが、一語違う“Break your leg!”は文字通り「あなたの足を折るよ」という意味になってしまいますので、使い方には注意するべきです。

欧米でもいじめは存在し、“I’ll break your leg!”と言われたら、それは「おまえの足を折ってやる」という表現です。怒っている人がいて、“I’ll break your leg!”と言っていれば、激励する表現の“Break a leg!”とは全く違う意味なので、聞き間違えたり解釈を間違えないように気をつけたいです。

一語違うと全く別の意味になってしまうので、くれぐれも言い間違いには気をつけましょう。相手が聞き取れるようにきちんと発音しないと、全く別の表現になってしまうので、誤解を招かないようにそこだけは注意しながら使いたい表現です。

4. まとめ

日本では、あまり聞きなれない“Break a leg!”という英語の表現方法かもしれませんが、欧米では日常的に使われている表現です。

次回、誰かに「頑張ってね」と使えたい時には、“Good luck!”という表現方法でも良いですが、“Break a leg!”という表現方法も活用してみてください。



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