今回はインターに子供を通わせるママには知っておいていただきたい“Getting everyone on board”という表現についてご紹介します。
目次
1. インターで使う“Getting everyone on board”という英語の表現
“Getting everyone on board”という英語の表現を聞いたことはあるでしょうか。
“On board”という英語の表現は、もしかしたら飛行機や船に乗る際には聞いたことがあるかもしれません。“Be on board”という表現は、「乗っている」状態のことを示しており、“Get on board”とは「乗り込む行為や動作」を示します。
“Getting everyone on board”という英語の表現は、文字通り「全員を船上に乗り込ませる」ことの意味をも持ちますが、元々の意味から「全員を同じやる気の立場に乗り込ませる」というニュアンスに転じて使われる場合が多いです。
インターナショナルスクールでこの“Getting everyone on board”という表現が使われた場合は、「全員を乗り気にさせよう」という意味合いの表現で使われます。
例えば、プリスクールやキンダーガーデンでクラスのパーティーを企画するときに、屋外でクラスのパーティーを行うアイディアと、天候なども考慮して室内で行うアイディアの二つのパターンがあったとします。
企画した担任の先生が、子供達やお手伝いをしてくれるボランティアの保護者に屋外でクラスのパーティーを行うアイディアに賛同を得たい時などは、以下のように言う事ができます。
全員に「是非そうしましょう」と呼びかけ、乗り気で賛成してほしい時にこの表現方法を使います。
もちろん、賛同してもらうからには賛同するに値する理由も述べた方が、より賛成意見を得られるので、この表現には理由も付け加えられる場合が多いと思います。
例えば、先ほどの“I would like to get everyone on board with the idea of having the class party outside.”という英語の表現に、“in order to reduce the risk of spreading the Covid-19 virus” 「コロナウィルスの感染拡大リスクを軽減するために」という理由を付け加えたら、より説得力が増します。文を繋げると以下のようになります:
I would like to get everyone on board with the idea of having the class party outside in order to reduce the risk of spreading the Covid-19 virus.
(コロナウィルスの感染拡大リスクを軽減するために、屋外でクラスのパーティーを行うというアイディアに是非賛同してほしいです)
元々は、前述したように、「同じ船に乗って一心同体で行動しましょう」という「同じ船に乗った気持ちで」というニュアンスが含まれていて、「全員でクラスのパーティーを屋外で楽しみましょう」というお誘いの英語の表現になります。
また、企画者同士の間では、事前に以下のような事を言う状況も想像できますよね。
Let’s try to get everyone on board with this idea.
(このアイディアに全員が賛同するように試みましょう)
余談ですが、これはビジネスの上でもよく使用されるフレーズで、会議中で多数決をとるときなど、全員一致に近いなるべく多くの人の賛同を得たいときなどに使えるので、覚えておくと良いでしょう。
2. “Are you on board with us?” “Is everyone on board?”という質問形式
“Are you on board with us?”という質問は、日本語では「我々の意見に賛成ですか」という意味になります。
単刀直入に「賛成か否か」という“Do you agree with us or not?”と同じ意味を持ちますが、前述の「同じ船上に乗っているか」というニュアンスも含まれているので、「我々の船上の同士、あるいは仲間かどうか」しいては「賛成かどうか」という問いかけに近いかもしれません。
同じニュアンスで、以下のような質問形式も使用頻度は高いです。
Is everyone on board?
(全員、賛成ですか?)
インターナショナルスクールのプリスクールやキンダーガーデンで“Is everyone on board?”という英語の表現が使われるとしたら、以下のような感じで賛成を促すような場面が考えられます。
Let’s play a game next. Is everyone on board?
(次は、ゲームをしましょう。みんな(全員)、賛成ですか?)
3. まとめ
“Getting everyone on board”というのは、あまり聞きなれない英語の表現方法だったかもしれません。
ただよく耳を澄ませば、“Is everyone on board?”という質問形式で公園やインターの教室で先生達が子供達の「やる気」を奮い立たせるために使っているはずです。
是非この英語表現を覚えておいていただきたいと思います。
I would like to get everyone on board with the idea of having the class party outside.
(屋外でクラスのパーティーを行うというアイディアに是非賛同してほしいです)