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保護者によるインターのスクール紹介(&体験談) [GIIS / Global Indian International School]


このページでは、自身の子供をGlobal Indian International School(グローバル・インディアン・インターナショナル・スクール,通称GIIS)に通わせているインターママ英会話の講師が授業内容、形式、他の保護者とのコミュニケーション、日本人目線での学校の印象等についてご紹介します。

※1人の保護者としての経験、視点でのご紹介となりますので、実際の状況とは相違する部分がある場合もございます。詳しい現在の状況につきましては、Global Indian International Schoolに直接お問合せ下さい。

以下、目次の中の気になる項目をクリックしていただくと、その箇所にジャンプできます。

1. 入学プロセス

もともと海外にいた為、⽇本に帰国時の子供の年齢が 5 歳半で、 幼稚園の年⻑の途中(5 ⽉)から⼊学しました。両親と⼦で学校⾒学に伺った際に詳しい説明を受け、入学プロセスとして、簡単な筆記と⾯接テストがありました。

2. 外国⼈⽣徒と⽇本⼈⽣徒の⽐率

学校名でわかる通りに、元々はインドからのエクスパットの家族などのために創設された学校ですので、学校全体を⾒ると、インド系のご家庭が多いです。

子供は現在 6 年⽣ですが、比率としては、インド系4割、日本人4割、その他2割というイメージです。その他2割の中の比率は、中国、韓国などのアジア系が半分、アメリカやイギリスなど西洋が半分というイメージですが、その他、ウズベキスタン、トルコ、ロシアなど多くの諸外国出身の方々がいらっしゃいます。

最近では、幼稚園から低学年は、⽇本⼈の割合がグッと増えていて、学年が上がるにつれて⽇本⼈の割合が少しずつ減少しています。というのも、4 年⽣、5 年⽣くらいになると、⽇本の⽅々は中学受験を視野に⼊れて、公⽴学校に転校して、受験⽤の塾に通ったりと準備をされる⽅が増えるためです。

また、現状では、⼩学6年⽣(12歳)から⾼校 1 年⽣(16 歳)までは、国際バカロレア/IB(International Baccalaureate)カリキュラムの提供がなく、インドのカリキュラム CBSE(Central Board of Secondary Education)もしくは、ケンブリッジ CLSP(Cambridge Lower Secondary Program: 11 歳から 14 歳まで)+ケンブリッジ IGCSE(Cambridge International General Certificate of Secondary Education: 14 歳から 16 歳まで)の2択になるため、その間 IB カリキュラムを希望される⽅は、他のインターに移られたりしています

3. 外国⼈家庭はどういう⼈たちか

ダントツで多い外国人家庭のインド系ですが、その中でも様々な宗教のバックグラウンドの⽅々が混在されております。宗教上の理由で⾷事の制限があることもあり、給⾷はなく基本お弁当は持参、もしくは、学校提携のお弁当屋さん(インドレストランのテイクアウト/⽇本のお弁当)から都度購⼊になっています。インド系の保護者の方々は、IT 系、⾦融系の⽅が多い印象です。

4. 両親とも⽇本⼈のご家庭はどういう⼈たち

事業を営んでおられたり、親もインター出⾝であったり、また、海外で⽣まれ育った⽅々もいらっしゃいますが、ご両親⾃⾝が英語の苦⼿意識が強く苦労した/しているから、「⼦供には英語が当たり前の環境で育ってほしい」と思い通わせているという⽅々も多くいらっしゃいます。

5. 先生はどういう⼈たちか

インド系の先⽣が多いですが、アメリカ⼈、オーストラリア⼈、イギリス⼈、フランス⼈、南⽶⼈、⽇系ミックス、⽇本⼈など、多国籍な印象です。フレンドリーな先⽣が多いです。IB カリキュラム以外では、クラス担任はいますが、教科ごとに先⽣が変わるため、いろいろな先⽣⽅と関われていいと思います。少し、教師の⼊れ替わりは多い印象ではあります。

6. 保護者と学校側が接する機会

PTM(Parent-teacher meeting:三者⾯談)や SLC(Student Led Conference:⽣徒が⾃⾝の学びをアセスメントして親と教師に共有する)の他にも、Kaizen club (改善クラブ:⽣徒と保護者/教師で定期的に学校の改善点を検討/実⾏するクラブ)や、Coffee Mornings with Principal(校⻑先⽣とのお茶会)、また、Annual Day(年に⼀回の学芸会、表彰式:学校の業績紹介、優秀⽣徒の表彰式、各クラスのパフォーマンスなど)、Sports Day(運動会)などが主な場⾯です。⽇常の教師とのコミュニケーションは、メールが主ですが、何か問題のある時は、学校に訪問して直接対⾯で話し合いをしたりもします。

7. 保護者同士が接する機会

幼稚園の頃は送迎時に毎⽇、他の保護者と顔を合わせていましたが、学年が上がるにつれ、上記の学校⾏事のときに会話したり、その後⼀緒に⾷事に⾏ったりということが主になってきています。⼈にもよると思いますが、幼稚園から通っていると、親⼦ぐるみで仲良くなり、複数家族で旅⾏に⾏ったり、誕⽣パーティーをしたりなど、2~3ヶ⽉に⼀度くらいみんなであつまる機会があります。パーティーもホームパーティーだったり、学校近くの公⺠館を借りて何⼈かまとめてのパーティーだったり、マンションのパーティールームなどにみんなで集まったり、レストラン貸切でのパーティーだったりなどとアットホームなものから、すごく豪華なものまで幅広く、それぞれのご家庭の嗜好で⾏っている感じです。「お呼ばれしたから、うちもパーティーしないと気まずい」みたいな空気はあまり無いです。

8. 保護者⾯談

⾯談では、学校⽣活上の良い点や問題点、学習⾯での改善すべき点の共有などが主な話題でした。特に問題のない時は、親と教師で趣味の話をするなど、あまり堅苦しく無い感じの⾯談です。先⽣がアクセントの強い⽅だと、何を⾔っていたのかわからなかったということも、時にはあるようです。

9. 先⽣に対しての印象

先⽣にもよりますが、多国籍なので、やはりいろいろな考え⽅の先⽣⽅がいらっしゃり、意⾒が⾷い違うときなどは個別に話し合いを設けたりする機会もちょこちょこあります。⽇本の学校の先⽣と⽐べると、対応のきめ細やかさには⽋けると思います。実際、GIIS から公⽴学校に移った⽅の話によると、「GIIS に⽐べると⽇本の先⽣の⽅が、とても⼿厚いサポートをしてくださる。」とおっしゃっていました。 これまで⽇々の連絡伝達がきちんとされなかったり、イベントの変更連絡などが直前だったりしたこともありましたが、年々改善傾向にはある印象です。全体的には、保護者の話を聞き⼊れて相談の機会を設けてくださる傾向にはあるように思います。

10. 他の保護者に対して感じた印象

いい意味で変わっていて面白い方々が多いと思います。個人的な印象ですが、キャラクターの濃い方が多いと思います。保護者会役員などのしばりがないため、子供同士のかかわりがない保護者さんとはほとんど関わることもなくて気楽です。保護者間のトラブルも話には聞きますが、個人的には巻き込まれたことはないです。

11. ⽇本の教育システムとの⽐較

ここでは日本の教育システムとの比較についてご紹介します。

11-1. 雰囲気、多様性、英語

⽇本の場合はカチッと枠にはめていく印象ですが、GIISは、全体的にいい意味でも、わるい意味でも flexible です。
学校全体的に、ダイバーシティな環境下であることも、⼦供たちのマインドセットにはとても良いことだと思います。単⼀⼈種がマジョリティーではなく、様々な国/環境からの⼈々が集まった多様性のある環境が当たり前なので、「違う」ことに慣れている⼦供が多い印象です

インド英語を懸念する⽅々も多くいらっしゃいますが、それ⾃体も私はダイバーシティの学習の⼀つだと思います。グローバル社会の中できれいで流暢な英語のみが英語ではないので、アクセントのある英語、異なった地域の英語が理解できるようになることは、のちのちの将来に⼤きなプラスになると思います。

11-2. イベント、設備

学校⾏事に七⼣ハロウィーンクリスマスイベントに加え、International Day of Yoga Diwali Celebration などインド系のイベントが組み込まれているところや、ヨガICT(Information and Communication Technology)の授業があるところは独特だと思います。
ある意味、ここ数年でキャンパスも続々と増え急成⻑した学校なので、⼊学当初は学校運営⾃体がまだまだ整っていないように⾒受けられる点が多々ありました(運動会や Annual Day のスケジュールが不明だったり、スケジュールがあっても全く時間通りに進まなかったり)。ただ最近は、徐々に改善してきています。

学校に⼤きなグランドがないことも⼤きな違いです。普段の体育は近所の運動場などで、また運動会は近隣の⼩学校や競技場で⾏いました。キャンパスによっては校庭のあるところも出てきていますが、運動の機会は⽇本の学校より少ないと思います。

11-3. カリキュラム

カリキュラム的には、インドの CBSE は⽐較的暗記中⼼な印象がありました。授業の進め⽅も、先⽣が主体で説明し、⽣徒に質問するといった、⽇本の教え⽅に似ている感じでした。とにかくひたすら「質問も答えも全てノートに何度も書き写し覚えていく」というちょっと古い感じの教育スタイルな印象が強かったです。

IB に移って、その後ケンブリッジに移ってから思ったことではありますが、この CBSE の時に「ノートに書く」作業の訓練を⾏けていたことは、うちの⼦にとってはとても良かったと思います。(IB では、ほぼほぼデジタルで実際に⼿書きをする時間がぐんと減ったため。)また、CBSE では、インドのカリキュラムだけあって、授業によってはインド⾊の濃い内容(地理でインドの地名や、⾳楽でインド特有の楽器の名前を覚えるなど)があったのも、⽇本の教育内容とは違うところだと思います。

IB は、⽣徒主体でプロジェクトベースな授業の進み⽅でした。全体的に授業が「楽しい」という⼦供たちが多い印象でした。うちの⼦の場合は、テストらしいテストがないこと、教科書とノートベースの学習でなく、デバイスベースであること、上からの叩き込み教育でなく⾃分の興味関⼼を探究できることなどが「楽しい」の主な理由でした。パワーポイントを使ってのプレゼンや、⾃⾝のリサーチ/学習をまとめる動画作成など、出⼒の機会が多かったことは、⽇本の教育と異なる点かなと思いました。保護者の⽅の中には、「教科書がないから何を学んだのか全く分からなく⼼配」という声もありましたが、毎週、学習内容のレポートがメールで届きますし、⼦供のプレゼン準備の様⼦などである程度様⼦がわかりましたので、うちでは特に⼼配はしていませんでした。

CBSE やケンブリッジでは教科ごとに先⽣が異なっていましたが、IB では担任が全てを教えるので、担任の先⽣との相性によって、その 1 年がいい年になるか、そうでなくなるかの⼤きな鍵となってしまうところは、すこし悩ましいところではあります。6 年⽣になり、カリキュラムはケンブリッジを選択しました。インドの CBSE に近い授業の進め⽅に逆戻りで、最初はうちの⼦も少し嫌がってました。でも、2週間程度のテスト期間中は、午前中でテストが終わり半⽇で帰宅できるし、1 ⽇おきにテスト勉強のためのお休みがあるため、それはそれで喜んでいます。また、テストがあることも⾃分がどのくらいできたか確認できるので、少しはあったほうがいいと本⼈も話しています。

12. 授業以外のアクティビティ

先にも記載した、Sports day、Annual day、その他のイベントの他にも、サイエンスExhibition(グループごとにブースに⽴って訪問した保護者や、他学年の⽣徒たちにプロジェクト発表)や、⾃由参加のチェス、サッカー、クリケット、バドミントントーナメントなどもあります。
昨年のサッカートーナメントが、予想以上に盛り上がったのが印象的でした。GIIS では、⼊学時より⽣徒たちは縦割りで、4つの花の名前で分けられたハウスに所属し、それによって、スポーツのユニフォームの⾊が変わります。スポーツデーもそうでしたが、サッカートーナメントもハウス別、2−3学年ごとに男⼦⼥⼦混合チームで競い合いました。決勝戦が接戦で、PK 戦となり、笑いあり⼤粒の涙もありで保護者も⼀丸となって応援していて、とても印象的でした。

13. スクールが終わった後の⼦供同⼠での遊び

うちの子の通うキャンパスには、学校の裏にバスケットボールコートがあり、スクール後に時間のある子供たちはそこで自由に球技などをして遊んでいるようです。学校の敷地がショッピングモール内なので、フードコートでおやつ&おしゃべりしている子供たちもいるそうです。習い事
や予定のない日は、時々学校帰りにお友達を家につれてきて、一緒にゲームやプロジェクトを一緒にしたりすることもあります。

14. 子供の英語力、日本語力

子供は北⽶で⽣まれアジアの英語圏で育ち、もともとは⽇本に帰国予定がなく、家庭での会話はずっと英語でした。逆に、⽇本に帰国した時点では、⽇本語⼒は単語程度で⽇常会話もままならない状態でした。インターを選んだのも実は⽇本語がわからないから、ということもありました。途中、私の仕事の関係で、⽇本語の⺠間学童に通わせたのですが、半年ほどの間で⽇本語での⽇常会話ができるようになりました。でも、今でも学校のお友達との会話は、⽇本⼈のお友達であっても99%英語です。

15. インターの⼦供達の⼩学校卒業後の進路

⼩学校以降、お受験されて他の私⽴校に行かれる方や、公⽴中学に行かれる方など、進路は様々な様⼦ですが、GIIS に⾼校まで在籍し卒業した⽣徒たちの進路は、ウェブサイトにもあるように国内外の⼀流⼤学などに進学している⼈たちもいるようです。

16. 親として感じたインターの⼩学校に⼦供を通わせる事のメリット、デメリット

個⼈的には1番のメリットは断然、「ダイバーシティな環境」です。⾔語はその背景の⽂化あってのもので、多くの他⽂化の習慣や考え⽅に⽇常的に触れられる環境でこそ、その状況に適した Pragmatic で⾃然な⾔語能⼒が培われると思いますので、その点は⼤きなメリットと感じています。カリキュラムの内容⾃体も、うちの⼦の興味関⼼のあるコンピューターサイエンス系の⽐重が多めなこと、⼩さい頃から第2・第3⾔語を選択して学習できたこともメリットだと感じました。

デメリットは、昔ながらの⽇本社会への適応能⼒育成が難しいところです。⽇本で育っている以上、⽇本の習慣・⾵習・伝統などの学習ももちろんしてほしいですが、インターだとその機会がかなり少ないです。なので、⺠間学童で、⽇本の⼦供達の遊びの経験やお掃除当番などの経験を積んだり、⾃分が学⽣時代に遠⾜・学校の旅⾏で⾏ったような場所には家族旅⾏で⾏ったりして補っています。

どこの学校でも必ず良し悪しはあると思いますが、それぞれの⼦供の将来の希望や、個性にあった学校が⼀番だと思いますので、我が家は GIIS という学校に巡り合えてとてもありがたく思っています。



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