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保護者によるインターのスクール紹介(&体験談) [Horizon Japan International School]


このページでは、自身の子供をHorizon Japan International School(ホライゾンジャパンインターナショナルスクール)の小学校に通わせていたインターママ英会話の講師が当時のHorizon Japan International Schoolの入学方法や授業内容、形式、学校、他の保護者とのコミュニケーション頻度、インターナショナルスクールのメリット等についてご紹介します。

※1人の保護者としての経験、視点でのご紹介となりますので、実際の状況とは相違する部分がある場合もございます。詳しい現在の状況につきましては、Horizon Japan International Schoolに直接お問合せ下さい。

以下、目次の中の気になる項目をクリックしていただくと、その箇所にジャンプできます。

1. 入学方法、合格通知、入学前オリエンテーション

私共の子供が Primary School 1 年生(小学校 1 年生)の入学試験を受けたのは、2013 年6 月頃でしたので、現在の受験方法とは若干異なるかもしれませんが、当時は、筆記試験はなく、教師による子供との面談のみでした。その間、我々夫婦は控室で待っていました。面談の時間はあまり長くなく、15 分~20 分程度だったと記憶しています。

合格通知は、電話とEメールで受け取り、Eメールには、入学金・授業料の支払い方法入学までに準備することや、入学前のオリエンテーションの日程などが記載されていました。

入学前の保護者へのオリエンテーションは重要で、その際に学校側から教育方針や注意事項など種々説明があるのと、かなりの数の教師が紹介されるので、教師の顔ぶれを知る良い機会でした。また出席している様々な国の保護者の様子を見て、いよいよ子供が、国際色豊かなインターナショナルスクールでのスタートを切るのだという、感慨を覚えたものでした。

2. 外国人生徒と日本人生徒の比率

小学校 1 年生のクラスは 1 クラスのみで、生徒数は 25~6 名程度でした。クラスメイトの国籍は小学校高学年までほぼ変わらず、日本人日本人と外国人のハーフトルコロシア系諸国インド韓国エジプトアメリカパキスタンなどでした。日本人およびそのハーフが約 5 割で、残り 5 割がその他でした。

この学校は、元々トルコ人が中心になって設立されたこともあり、学校全体でもトルコ人、アラブ系、旧ソ連邦の回教国(カザフスタン、ウズベキスタン、トルクメニスタンなど)からの生徒が各学年に 1~2 割いました。

3. 保護者の方々のご職業、ご経歴、英語力

外国籍生徒の保護者は、日本で IT 関連のビジネスをされている方何らかの商売をされている方外国の企業の駐在員などでした。日本人とのハーフの保護者は、父親が外国人のケースが大半で、米国軍人日本でビジネスをされている方などでした(我が家は父親が日本人で例外)。

ご夫婦どちらも日本人であるご家庭では、経営者の方が多かったように記憶しています。また、ご夫婦もインターナショナルスクール出身の方、海外で育った方、海外留学を経験された方、外資系企業に勤めている方など、大半の方々が英語にある程度は精通されていらっしゃいました。少数ですが、英語ができないご両親もいらっしゃいましたが、学校内の言語は英語ですので、英語ができないご両親の場合は色々と支障があられたと思います。英語ができない保護者の子供の数名は、小学校 6 年を終えずに、日本の学校に転校されていました。

4. 教師陣

教師は米国カナダオーストラリア人が多くを占めていました(一部、バイリンガルのトルコ人教師)。あと、日本語のクラスがあり、その教師は当然ですが、日本人でした。この学校では、小学校の間は、担任の教師が国語、音楽以外は全ての強化を担当していました。教師の質については主観的な部分も多く含まれてしまいますので、ここではコメントは控えさせていただきますが、本国でもそれなりの大学を出て、教師経験のある人が採用されています。

5. 授業内容

科目は、英語、算数、理科、社会、体育、音楽、国語など、日本の学校とあまり変わりはありませんでした。宿題もあまり多くはありませんが、適宜出ていました。

5-1. 授業内容で良いと思った点

インターナショナルスクールでは、少人数のクラス編成となり、暗記中心の詰め込み式の授業ではない為、自分の思うことを自由に発言できる雰囲気がありました。また、プレゼンテーションをする機会も多く、人前で話をする力は、日本の小学校よりはつくなと思いました。

5-2. 授業内容で気になった点

①教科書
日本語の授業では日本の検定教科書を使用していましたが、国語の授業を除き、その他の科目では教科書がありませんでした。教師の用意するプリントが中心でしたので、家庭で子供の勉強を見てあげる際にやや不便さを感じました。私のように、日本の学校で教科書を使ってきた世代には、勉強の中心的役割を担う教科書という存在がないというのは、誠に物足らない気がしました。やむを得ず、AMAZON などで、Cambridge 出版など英語の教科書や参考書を買って子供の復習用に使用していました。

②地理、歴史
日本の事を学ぶ学科(日本の地理、歴史など)がなく、地理や歴史は、もっぱら世界のそれでしたので、日本の地理や歴史は家庭や塾、家庭教師をつけるなどで個別に学ばせる必要があります。私共の子供は、ロシア系の妻と私(日本人)の間に生まれたハーフですが、日本で生まれ育って、日本のパスポートを持つれっきとした日本国籍ですが、塾にも通わず、家庭でもあまりそれらを教えなかったせいで、日本の地理や歴史には、本当に疎いです。ハーフである為に、純粋な日本人よりは、日本人としてのアイデンティティーがやや足りないのは、やむを得ないとしても、やはり、日本人の父親としては、寂しい気がします。
これから、インターナショナルスクールの小学校以上を目指す保護者の方々は、ご子息、ご息女に日本人としてのアイデンティティー、誇りを持たせたいと思われているのであれば、日本の地理や歴史を家庭や塾、家庭教師をつけるなどでしっかりと教えるべきだと思います。

③算数
当然ですが、掛け算の九九などの語呂合わせで覚えるやり方はインターでは教えません。私は自分の子供には、九九だけは、日本語で徹底的に覚えさせました。

6. 保護者と学校側が接する機会

普段の勉強やその他のことで質問がある場合は、電話でのコミュニケーションは原則受け付けられていませんでしたので、各教師にEメールで連絡していました。

保護者が各教師と直接話ができるのは、授業参観の時と年に数回行われる保護者面談です。授業参観は、実際に子供がどのような態度で授業を受けているかがよくわかり、また、教師の教え方を知る良いチャンスでした。一方、年に数回行われる保護者面談では、子供の成績クラスでの勉強態度取り組んでいる課題などについて教師よりコメントがあり、保護者は、それに対する質問や今後の改善すべき点などについて聞くことになります。但し、1 人の先生当たりの持ち時間が 15 分程度しかなく、教師とのコミュニケーションとしては、やや物足りなさを覚えました。その他、学業以外で教師に接する機会は、年 1 回の運動会の時くらいでしたが、運動会で学業の話をするわけにもいかず、どうしても、挨拶や雑談程度になってしまいました。

7. 保護者同士が接する機会

上記の授業参観の機会は、他の保護者の方々とも知り合いになれます。少人数クラスである為、家族同士での繋がりが深くもなりやすく、ディズニーランドなどのアミューズメントパークに家族同士で行くという事もありました。ただ、保護者同士の交流は、どうしても同じ人種同士が多くなるようでした。日本人、あるいはハーフの一方が日本人の場合は、日本人同士でよく集まっていました。私共の場合は、ロシア系の妻が同じ国籍の母親との付き合いを多くしていました。

8. 小学校卒業後の進路

多くの子供は、小学校 6 年生を終えるまで在籍し、そのあとは、他のインターナショナルスクールの中学校に転校する場合と、そのまま、中学 1 年生に上がる場合が、半々くらいだったと思います。中学に上がるうえで、特に選抜試験のようなものはありません(エスカレーターです)。私共の子供は、事情があり小学校 5 年生が終わったあと、マレーシアのインターナショナルスクールに転校しましたが、こういうケースは例外でした。

9. インターナショナルスクールに子供を通わせるメリット

9-1. 小人数クラス

授業内容の項目で、少人数クラスなので、自分の思うことを自由に発言できる雰囲気があり、プレゼンテーションをする機会も多く人前で話をする力がつくという点は既に述べましたが、少人数クラスの他のメリットとして、国籍がまちまちである事もあり、いじめや、子供同士のトラブルは殆ど聞いたことがありません。私の子供は、インターナショナルスクールが始まる前の 4月から 7 月末までの 4 か月間だけ、日本の小学校 1 年生に入れたのですが、ハーフということで、僅か 4 か月の間に、いじわるや、いじめに近い経験をしたようです。

インターナショナルスクールでは、少人数のクラスということもあり、友達ができやすく学校外の交友機会も多くありました。誕生日パーティー、ディズニーランドなどのアミューズメントパークに家族同士で行く、お友達の家でのお泊り、などがありました。

9-2. インターナショナルマインドの醸成、英語力

将来の海外留学インターナショナルマインドの醸成バイリンガルに育てるといった目的をお持ちのご家庭にとっては、とても良い場だと思います。実際、私共の子供の例では、英語のスピーキング力、ヒアリング力ともに、在学中に格段の成長が見られました。さすがはインターナショナルスクールです。家庭では、父親とは主に日本語で、母親とは、英語と妻の母国語のロシア語で話していました。私と日本語を話していたと思ったら、突然母親とロシア語や英語で話し始めるというように、小さい時から、三つの言語を使ってきたので、チャンポンにならないようです。中学生や、高校生からでは、中々こうはいかないのではないかと思います。

10. インターナショナルスクールに通わせていた際の反省点

我が家では、父親と子供の会話は主に日本語でしたが、どうしても母親との会話よりは少なくなるため、子供が日本語を話す機会が少なくなり、結果的に、子供の日本語のレベルは小学校 3 年~4 年生レベルで止まってしまいました。話す際の日本語の発音やテンポは他の日本人の子供と変わりはありませんが、語彙が決定的に不足しています。また、漢字は小学校 5 年生までは一生懸命練習して、クラスで1,2番の点数を取っていましたが、小学校 5 年生が終わった後、事情があってマレーシアのインターナショナルスクールに転校した為、日本語に触れる機会が極端に少なくなってしまいました。特に、読み書きを勉強する時間はほぼゼロでした。この転校は大きな失敗でした。

このことで分かったのは、小学校生の頃は、短期間であっても、ある言語から離れてしまうと、ものすごいスピードでその言語を忘れてしまうということです。習得するは早いですが、その反対に忘れるスピードも相当に早いと思います。今では、漢字については、殆どゼロの状態で、ひらがな,カタカナが読める程度です。皆様も我が家のケースを反面教師とされ、是非ご注意なさってください。

11. インターナショナルスクール卒業後を見据える事の重要性

インターの小学校で、ご子息、ご子女が無事にバイリンガルになったとします。一応、バイリンガルに育て、将来は海外留学もできるようになり、目的の半分くらいは達成できたとします。しかしながら、難しいのは、その後です。バイリンガルになったけど、じゃあそれでどうなるのでしょうか?海外留学は良いけど、じゃあ、その後どうするの?というような、疑問が生まれてきます。大切なのは、バイリンガルになった後や、海外留学後の将来をも、ある程度見据えておく事だと思います。

私共の子供のように、ハーフの場合はインターナショナルスクールが自然の流れでしたし、この先も海外の大学に行き、恐らくそこで就職するという、漠然とした将来展望を思い描いています。先にも述べました通り、私共の子供の日本語のレベルでは、日本で働くのは難しいということもあります。

一方、ご両親とも日本人の保護者の場合は、ご子息、ご息女は、海外に出たとしても、その内に日本に戻ってこられるケースも多いと思いますので、先にも述べましたように、日本語の教育と、日本の地理や歴史の勉強をしっかりしておく機会をお与えになった方がよろしいかと思います。英語も、日本語も、どちらも中途半端になるのが一番まずいです。ましてや、小学校や中学校の途中で、日本の教育システムに入れる(普通校に転校する)のは、子供にも負荷が大きく、全くお勧めできません。折角インターナショナルスクールに入れたのであれば、高校まで一貫してインターで行くべきだと私は思います。
但し、インターナショナルスクール間の転校は、良いと思います。ご子息、ご子女に、より合った学校が見つかれば、転校もありでしょう。実際に、我が家の子供のクラスメイトの中でも、中学校から別のインターに転校した人も何人かいました。

いずれにしましても、インターナショナルスクールに子供を入れる場合は、ある程度、先々まで子供の将来を見据え、ご子息、ご子女が、英語のみならず、日本語もきちんと話し、日本の地理や歴史に対する知識をも有する、立派なバイリンガルに育つよう、ご家庭においてもご指導されることを願う次第です。(我が家の子育ての反省も踏まえて。)



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