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インターナショナルスクールで使う“In a nutshell”という英語表現


こんばんは!

今回はインターナショナルスクールで使う“In a nutshell”という英語表現をご紹介します。

1. “In a nutshell”という英語の表現の意味

In a nutshell”という英語のフレーズを聞いたことはあるでしょうか。

この英語のフレーズは、“nutshell”という「ナッツ(木の実)の殻」の冒頭に“in a”を付け加えることにより、直訳すると「ナッツ(木の実)の殻の中に」という意味になります。そこから「今まで述べたことをナッツの殻の中にギュッと閉じ込めてまとめると」というニュアンスに転じて、「要するに」や「一言でいえば」や「簡潔に」という意味合いも持つようになりました。

“In a nutshell”は、長文や長いスピーチをまとめる時に使わることが多いです。様々な角度から検証し、色々な理由や説明を加えましたが、「要約すると、一番言いたいことは、以下です。」と文章や発表の終わりにまとめる役割を意図するフレーズです。「いままでの説明を手短く簡潔に述べると」という意味を持つ慣用句になりますので、覚えておくと日常生活やビジネスシーンでも使える便利な英語の表現だと思います。

2. 「ディスコースマーカー」としての役割

英語では、長文の場合に、文の方向性をしめすときに使う指示語や接続詞がいくつかあり、これらを「ディスコースマーカー」 “discourse marker” と呼んでいます。“In a nutshell”も、この「ディスコースマーカー」の一つです。

“In a nutshell”以外にも、「しかし」を意味する“However”など、文の逆説をこれから説きたいときに頻繁に使わる「ディスコースマーカー」もあるので、一度は目にしたことがあると思います。

「ディスコースマーカー」は、今までの文章の論調やスピーチの流れを変えたいときに使うキーワードです。特に長文や長いスピーチにおいて使われるので、いくつかの“discourse marker”のパターンを合わせて覚えておくとよいでしょう。なぜなら、「ディスコースマーカー」が使われた後に、文章の要点がまとめられていることが多く、筆者が最も述べたい事柄がそれ以後に記されているからです。

ここで、他にもある“discourse marker”について簡単に説明を致します。「ディスコースマーカー」には、大きくは5つのパターンがあります。これらには、1)逆説 (contrasting) 2)具体例 (giving examples) 3)言い換え (rephrasing) 4)追加 (adding points) 5)因果 (cause and effect) などが挙げられます。

1)「逆説」の例として、前述した“However”や“Although”などがあります。
2)「具体例」(giving examples)の例として、“For example”や“, such as”などがあります。
3)「言い換え」(rephrasing)の例として、 “In other words”があります。“In a nutshell”もこの「言い換え」のパターンの一つです。
4)「追加」(adding points)の例としては、“In addition”や“Furthermore”などがあります。
5)「因果」(cause and effect)には、“Therefore”や“As a result”などがあります。

これらの「ディスコースマーカー」が読んでいる文章中に出てきたら、まずは丸で囲み、次に論述される点が重要となるので、続く文章を下線で引いたりすることをお勧めします。「ディスコースマーカー」がヒントとなり、長文であっても、最も大切な論点が明白になります。

3. “In a nutshell”がインターナショナルスクールで使われる場合

例えば、インターナショナルスクールのプリスクールやキンダーガーデンでも、先生が生徒や保護者に説明会をするときに“In a nutshell”というフレーズが使われます。

例示として、学校主催のハロウィーンのイベントの説明会で様々な注意点などの説明があったとします。イベントの注意点などをいくつも列挙した後に、以下のような形で“In a nutshell”が使われるケースがあり得ます。

In a nutshell, we are informing everyone what to be careful of in this Halloween event because we want everyone to have a safe and fun Halloween!
(このハロウィーンのイベントでみなさんに何を注意するべきかを色々と説明してきましたが、要するにみなさんに安全且つ楽しいハロウィーンを過ごしてほしいのです。)

他に“In a nutshell”がインターナショナルスクールで使われるとしたら、例えば以下の例のように「このストーリーを要約すると」というように説明する場合もあるでしょう。

In a nutshell, I think Cinderella is a love story.
(要約すると、シンデレラは恋愛のお話だと思います。)

4. まとめ

“In a nutshell”という英語の表現方法が「要約すると」という意訳であることを知らないと、何故文章の最後に突然「ナッツの殻」なんかが登場するのか分からなくなってしまうので、頭の片隅に覚えといていただくと良い英語の表現だと思います。



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