インターナショナルスクールに通う子供だけでなく、日本の公立、私立の学校に通う子供にも人気のインターナショナルスクールのサマースクール についてここではご紹介します:
1. 日本のインターナショナルスクールのサマースクールについて
いくつかのインターナショナルスクールは、夏休みの間にサマースクールを開催しています。
インターナショナルスクールに実際に申し込む前の段階で、インターナショナルスクールの夏休みの期間限定のサマースクールやサマープログラムに参加するのは、英語に触れつつ、その学校について情報を集める良い機会だと思います。
サマースクール(Summer School)やサマープログラム(Summer Program)の大きな違いは、その企画する団体によって位置づけが異なると思いますが、一般的に「学校」の意味を持つSchoolという言葉を使用している場合は学習要素も含まれ、それ以外のサマープログラム(Summer Program)やサマーキャンプ(Summer Camp)は学習より遊びやアクティビティに重きを置いたものが多い印象を受けます。
サマースクールやサマープログラムは、幼稚園から中学生までが対象年齢である場合が多いです。日本の塾に通うのも良いですが、スポーツや工作などのアクティビティを通して楽しく英語を習得するのも、幼い子供には特にお勧めです。
又、インターナショナルスクールのサマースクールは、大きくはインターナショナルスクールに既に通っている子供の為のものと日本の通常の学校に通う子供の為のものがありますので、ここで紹介したいと思います。開催及び申し込み期間なども異なりますので、申し込みの際には気を付けてアプリケーションを送るようにしましょう。
1-1. インターナショナルスクール生の為のサマースクール
インターナショナルスクールの多くは、通常の日本の学校より早く夏休みに入ります。私の娘が通っているインターナショナルスクールは、6月半ばから8月下旬までがサマーバケーションです。
長い休みなので、親は前もって計画的に夏休みの計画をしなければなりません。インターママの間では、夏休み前から「夏はどのような計画を立てているの?」 “What are your plans for the summer?” という質問が頻繁に飛び交います。
インターナショナルスクール生の多くは、夏休みに本国に一時帰国し、祖父母などと貴重な時間を過ごしたり、海外のサマーキャンプやサマースクールに行く子供も多数います。
ハーフの子供や日本人で日本のインターナショナルスクールに通う場合、夏休みを日本で過ごす子供も多いので、日本のインターナショナルスクールのサマースクールに行く子供もいます。
インターナショナルスクール生のサマースクールやサマープログラムは、6月半ばから7月半ばの一か月間くらいです。
自分が既に通っているインターのサマープログラムに参加をする生徒もいれば、通学していないインターにあえて夏休み期間だけ参加する生徒もいます。自分が通常通わないインターのサマープログラムに参加すれば、学校外の友達ができ、インターナショナルスクール間での交友関係が広がるメリットがあります。
一つ気を付けたいのは、締め切り期限が早いことです。
又、人気があるインターナショナルスクールのサマープログラムは、締め切り前でも人数が上限に達した場合、申し込みは完了となってしまいます。
どのインターナショナルスクールも、自分の学校に通常通学している生徒に優先権を与えているので、違うインターナショナルスクールのサマープログラムに参加希望の場合は、早めに情報取集すると良いでしょう。
更に、サマープログラムの経営は必ずしもそのインターナショナルスクールが行っているとは限りません。
よって、先生達はそのインターナショナルスクールの先生でないこともあります。夏休みに本国に一時帰国しないで日本に滞在してサマープログラムを臨時収入として働く先生もいれば、長めのバカンスを楽しむ先生もいますので、その学校の良し悪しをサマープログラムのみで決めるのは難しいかもしれません。
しかし、インターナショナルスクールのアプリケーションを出す前に参加したら、校舎や施設などはそのまま使用するので、キャンパスライフの参考程度にはなるでしょう。
1-2. 日本の学校に通学する生徒の為のサマースクール
日本の国公立や私立の学校に通学している生徒たちが参加できるインターナショナルスクールのサマースクールやサマープログラムもあります。
その期間はインターナショナルスクール生のサマースクールの期間とは異なり、日本の学校が夏休みに入る7月下旬から8月下旬までの約一か月間になります。
コロナ禍で海外に行きにくい場合でも、一か月間程は日本国内のインターナショナルスクールのサマープログラムを利用して英語力を身につけるのは、良い時間の過ごし方だと感じます。
以前書いた記事で英語で「物事はとらえ方次第」とは“It depends on your perspective”と表現すると紹介いたしましたが、このコロナ禍で海外に行きにくくなったことをピンチと捉えるかチャンスと捉えるかは考え方次第です。
海外旅行や留学にかけていた費用を国内のインターナショナルスクールのサマープログラムで使うのも悪いお金の使い道ではないでしょう。
「ピンチはチャンス」に類似した表現は英語で“When one door closes, another door opens”と訳せます。直訳では、「一つのドアが閉ざされても、別のドアが開く」ということですが、意訳としては「禍を転じて福と為す」に近い意味になります。
インターナショナルスクールのサマープログラムも、飛行時間や時差を省いた海外に触れるお得なチャンスと捉えたら、気分は明るくなると思います。
又、このサマースクールの期間も、必ずしもインターナショナルスクールに正規雇用されている先生方が教えるとは限りませんが、インターナショナルスクールの現役高校生や卒業生が先生の補助として、夏休みのアルバイトで参加していることが多いので、インターナショナルスクールについて直接色々と聞けるチャンスでもあります。
一週間単位で参加できるサマープログラムもありますし、最低二週間参加しないといけないサマープログラムもありますので、各インターナショナルスクールのホームページで詳細をチェックするのが確実だと思います。
又、場所は関東近郊のインターナショナルスクールのサマープログラムもありますが、より自然に触れられる郊外や地方のインターナショナルスクールのサマープログラムもあり、多種多様なプログラムから選択できるので、興味が沸くものをリサーチして決めるのが良いでしょう。
日本の国公立や私立の学校向けのインターナショナルスクールのサマープログラムも例年は人気が高く、毎年リピーターですぐに枠が埋まるものもありますので、枠がなくなってしまう前に、締め切りぎりぎりではなく、余裕をもって夏休みのプランニングをすることが望ましいと思います。
2. まとめ
英語では“Work hard, play hard” というフレーズが日常会話で頻繁に使われますが、日本語訳は「一生懸命働き、思いっきり遊ぶ」と訳せます。
日本の学校と比較すると、インターナショナルスクールの夏休みは長すぎるように感じますが、この「よく働き(勉強に励み)、そして思いっきり遊ぶ」精神は、もしかしたら長い夏休みの経験から外国人の方は小さい頃から養っているのかもしれません。
欧米諸国では、夏を子供の人間形成にとって大切な期間と考えているように感じます。「夏は子供の人間形成において貴重な期間である」という表現を英語に訳すのであれば、“Summer is a precious time to build a child’s character ”と表現できます。
普段接することのない先生や同じ年齢の子供と接し、違う体験をし、自分の「安全地帯」である“safe zone” から抜け出し、大きく成長するチャンスと捉えているように思えます。
日本のインターのサマースクールを体験し、異文化交流により子供の可能性を広げるのも、夏の一つの良い過ごし方でしょう。