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インターナショナルスクールで使われる“Tiger Mother”という英語の表現


こんにちは!

今回は、インターナショナルスクールで使われる“Tiger Mother”という英語の表現をご紹介します。

1. “Tiger Mother”という英語の表現

Tiger Mother”という英語の表現をご存じでしょうか。

この英語の表現は、全米でベストセラーになった著書“Battle Hymn of the Tiger Mother”で使われ、比較的近年になって日常的に使われるようになりました。

“Tiger Mother”もしくは“Tiger Mom”という英語の表現自体は、「熱心な教育ママ」という意味として全米などで一般的には使われています。“Tiger Mother”の“Tiger”は文字通りの「」を意味しているので、「虎のように強く、たくましく、厳しい教育ママ」というイメージです。

この本の著者の中国系移民のAmy Chuaさん自身も、スパルタな「教育ママ」の元に育てられ、ハーバード大学を卒業後に、更にハーバードロースクールに進学し、イェール大学のロースクールの教授になったので、「中国教育ママ方式のスパルタ教育方針」を絶賛しています。

そして、彼女自身も子育てをするにあたり、“Tiger Mother”となり、「強く、たくましく、大変厳しい教育スタイル」を貫いたのです。

例えば、“Tiger Mother”の教育方針のいくつかの例として、「ピアノを完璧に弾けなければ、ぬいぐるみを次々と燃やすと伝える」や「Aより悪い成績をとってはいけないというルールを課す」や「テレビ鑑賞やゲームで遊ぶことを禁止する」などが挙げられます。

又、独自の教育方針が「西洋人の教育スタイルより優っている」と誇示したため、全米ではセンセーショナルな教育スタイルとして話題となりました。ただ、結果を出していることや身の回りにも優秀なアジア系の生徒が増えてきた時代背景が実際にあったためか、“Tiger Mother”の教育スタイルは話題性はありました。

更に、面白いことに韓国人などの他のアジア諸国の中にも同じく“Tiger Mother”が存在すると評価しています。“Tiger Mother”のもう一つの例として、「できるまでは食事を与えない」という少し虐待の領域に入っていると思われることまでも記されており、「日本人のママ」はここまでの「スパルタの教育ママ」にはなれないのかもしれません。

2. インターナショナルスクールで使われる“Tiger Mother”という英語の表現

インターナショナルスクールでも、“Tiger Mother”という英語の表現はママ達の間で使われます。

日本のインターナショナルスクールにおいては、“Tiger Mother”という英語の表現は「度が過ぎた教育ママ」という意味合いになるので、どちらかというと否定的なニュアンスで使われます。

もしかしたら、中国やシンガポールなど“Tiger Mother”が多数いる地域では、「スパルタ教育こそが美徳」と多数派に思われていて、もう少し肯定的な意味合いで使われているのかもしれません。

又、「中国人の親」に限らず、「ストイックな親」や「非常に教育熱心なママ」であれば、この“Tiger Mother”という英語の表現はどの人種にも使われます。「そんな教育ママになりたいけれど、なかなかなれない」とか「自分自身はそこまで厳しい教育ママにはなれない」というニュアンスで使われることもあります。

下記は、“Tiger Mother”を使ったママ同士の英会話の例です。

I heard that Lisa got straight As for her report card. Her mom must be so proud.
(りさちゃんは通知表で全てAをとったって聞いたよ。彼女のお母さんは、きっと誇りに思っているだろうね。)

Oh, Lisa’s mom is famous for being really strict with her children especially when it concerns grades. She’s a typical Tiger Mom.
(りさちゃんのお母さんは、子供の成績に関してはとても厳しいって有名だよ。彼女は典型的な教育ママよ。)

Is that so?
(そうなの?)

Yes. I heard their children aren’t even allowed to use their phones at all when they get home from school.
(そうよ。子供達は学校から帰宅したら、携帯電話も一切使うことを許されていないと聞いたよ。)

Wow. I wish I could do that. My children are constantly on their phones at home.
(すごいね。私もそうできたらいいのにな。うちの子供達は常に家で携帯電話をいじっているよ。)

3. まとめ

日本のインターナショナルスクールでは、“Tiger Mother”もしくは“Tiger Mom”は「度が過ぎる教育ママ」と否定的なニュアンスで使われる場合が多いですが、場合によっては「私もそんな教育ママに少しはなってみたいけれども、なかなかあそこまでは厳しくはなれない」というニュアンスが含まれる場合もあるかもしれません。

ただ、程度の差はあるにせよ、“Tiger Mother”といえば、「教育熱心な教育ママ」という意味合いは必ず含まれています。子供にハーバード大学のロースクールまで行ってほしいと願うのであれば、ある程度は“Tiger Mother”のように、厳しく教育しないとそこまでは到達できないのかもしれません。


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