この記事では、世界のインターナショナルスクールと比べて、日本のインターナショナルスクールのコストパフォーマンスについてご紹介します。
1. アジアではコストパフォーマンスの高い日本のインター
日本の国公立や私立の学費と比べると、日本のインターナショナルスクールの学費は平均して年間に250万くらいはかかるので、高いと言えるでしょう。
しかし、海外から日本のインターナショナルスクールにあえて来るご家庭も沢山いらっしゃいます。
もちろん、企業からエクスパクトとして派遣されたご家庭や大使館の方々などもいらっしゃいますが、近年では、香港や中国や韓国などのアジア諸国の富裕層のご家庭の方々が増えているように思います。
彼らがわざわざ日本のインターナショナルスクールを選ぶ理由として、他のアジア諸国と比較すると、コストパフォーマンスが高いことが挙げられます。
香港や韓国やシンガポールなどのインターナショナルスクールの学費はほとんど毎年上がりますが、日本のインターナショナルスクールの学費は必ずしも毎年は上がりません。中には、日本の学校と動向を合わせて、数年間同じ学費のインターナショナルスクールも少なくはありません。
アメリカやヨーロッパ諸国のインターナショナルスクールやボーディングスクールの学費も年々増加傾向という事実を踏まえると、日本のインターナショナルスクールは諸外国と比較して、「支払う価値が十分にある」もしくは「実際の価格より高い価値がある」コストパフォーマンスが高い学校で、“good value for the money” と表現されるのです。
更に、日本の治安の良さ、安定した家賃コストや物価も、アジア諸国の富裕層からすると魅力的なので、学校単体ではなく総合的な生活のしやすさも含めて比較すると、断然に自国のインターナショナルスクールよりも魅力的なようです。
又、例えば香港やシンガポールのインターナショナルスクールは競争が激しく、質の良いインターナショナルスクールには、お金があってもまず入学すらできないケースがあるのです。
日本のインターナショナルスクールは、アジア諸国の富裕層からの見解だと、海外のパスポートを持っていたらとても入学しやすく、コストパフォーマンスが高い、大変魅力的な学校という位置づけになるそうです。
実際に、この動向をビジネスチャンスと感じ、日本に進出する有名なインターナショナルスクールやボーディングスクールなどもあり、インターナショナルスクールの数は年々と増える傾向にあります。
2. グローバルな国際社会で生き抜くためのインターという選択肢
英語では、“Think outside the box” という表現があります。
この表現には、「既存の既成概念にとらわれないで考える」とか「頭を柔らかくして自由に考える」という意味があります。
日本のインターナショナルスクールに関しても、日本人が「学費が高い」の一言であきらめるのはもったいないと感じます。
もう一度グローバルな視野やマインドセットを持って、既成概念にとらわれないで、志望校の選択肢の一つとして日本にあるインターナショナルスクールも再検討してほしいと思います。
将来の就職などにおいて、現在の日本の子供たちの競争相手は誰かというと、アジア諸国の子供達ではないでしょうか。
香港やインドから東京大学に入った英語も日本語も完璧な優秀な人材の方が、日本企業も即戦力として歓迎することも考えられます。同じ東京大学を卒業しても、英語を話せない日本人よりも、日本語も英語も自由に操れる人材の方が企業側は魅力的に感じるかもしれません。
自分自身に付加価値をつけるためにも、日本のインターナショナルスクールでビジネスシーンで通用する英語力を養い、近隣のアジア諸国の人材にも負けない語学力を身につけるのも、グローバルな時代で生き抜く術であるかもしれません。
この場合、日本語に関しても母国語、ビジネスレベルを求めるならば、塾通いをさせるなど、結果的には学費が非常に高くなるのは覚悟しなければなりません。
頭を柔らかくして考えれば、日本のインターナショナルスクールに自分の子供を入学させるのも、一つの良い投資 “good investment” であるかもしれません。
なぜなら、多くのインターナショナルスクールの卒業生は、海外の大学や日本の有名大学に進学し、バイリンガルであるが故に、お給料が高いとされる外資系企業や日本の優良企業に就職できています。
子供に投資した学費分が将来的に子供が就職した時には、数倍になって子供の元へ戻ってくると思えば、考えようによっては高額でも「それだけの価値があった」 “It was worth it” と思えるのではないでしょうか。
これに関して、1つ英語の表現をご紹介します:
物事に対する見方や視点を“perspective”と訳すことができますが、目線を少し変えると、今までとは違う見方や捉え方ができます。
とらえ方次第で、日本のインターナショナルスクールの学費も、努力したら数倍になって将来的に戻ってくると考えれば、高くないと判断できるのではないでしょうか。
無論、これは子供が頑張ってくれて、結果的に良い進学先や就職先に恵まれた場合に限られます。
結局は、どの環境でも子供自身が努力しないといけないことには変わりはありませんが、日本のインターナショナルスクール進学も考えようによってはチャンスとなり得るということを頭の片隅に置いておいてほしいです。
3. インターナショナルスクールの幅広い人脈
インターナショナルスクールのもう一つの強味は、そこで得られる幅広い人脈です。
日本のインターナショナルスクールを卒業後に、大部分の人はそれぞれが選んだアメリカやヨーロッパ諸国やアジアの大学そして大学院に進みます。
世界中に友人ができることはもちろんのこと、社会人になってもビジネスの上でその人脈に助けられることも少なくはないはずです。学生時代に得た友情や信頼は、お金では買えません。
優秀な人材の中で切磋琢磨し、将来的にも活用できるかけがえないのグローバルな交友関係や人脈が構築できると思えば、これは又インターナショナルスクールの学費は決して高くはないと捉えられるのはないでしょうか。
会社勤めを将来する予定がなくても、日本のインターナショナルスクールには政府関係者や芸能関係者など、幅広い職種のファミリーがいます。
人生どう転んでも、どこかで役にたつ幅広い交友関係や人脈を構築しておけば、より豊かな人生を送れると信じたいです。
It depends on your perspective.
(物事はとらえ方次第。)